「誰かのために」ではなく「自分のために」
私たちは子供の頃の教育で、「人のために、社会のために行動しましょう」、ということを教え込まれます。
確かに、人のために行動するのは素晴らしいことです。
社会のために奉仕するのは尊いことです。
でも、行きすぎるのは危険です。
自分の期待通りの反応がなかった時にかなり落胆することになります。
人のために行動する際、人から感謝されたいという願望が隠れていることが多いです。
自分が人の役に立っていることを実感することで、自分の欲求を満たしているのです。
社会のために動くときも然りです。
ボランティアというと一見聞こえはいいですが、社会に貢献して感謝されたいという欲求が潜んでいることが多いです。
これらの欲求は別に否定するものではありません。
その欲求を満たすために、人のため、社会のためになっているのなら良いことでしょう。
ただ、これらの欲求が強すぎると、自分の期待通りの反応が返ってこなかった時にひどくがっかりして、モチベーションを失う危険もあります。
場合によっては、それが不満に変わり、怒りに変わることも珍しくありません。
こんなにがんばっているのになぜ感謝されないのか?
私だけがんばっていてなぜ他の人はもっと努力しないのか?
もっと〜すべきではないか?
〜しなければいけないのではないか?
などなど、妙な負の感情が芽生え始めてしまいます。
これを回避するためには、「他人に期待しすぎないこと」が大事です。
誰かのためにやるのではなく、自分のためにやるようにするのです。
自分がやりたいからやる。
自分が関心あるからやる。
自分の責任でやる。
腹落ち感があるので自分がやる。
こうした姿勢や感情がとても大事です。
他人からの感謝を期待してはいけません。
そんなものがなくても、自分の意思で推進するのです。
自分の内側から発生する内発的モチベーションを大切にするのです。
誰かのためではなく、自分のために行動すること。
綺麗事ではなく、自分の欲求に素直に従うことが大事だと思います。