なぜ多くの子供が中学受験をするんだろうか?
都内では多くの家庭が中学受験を検討している。
公立高校があまり信頼されていないので、とりあえず私立に入れたいという親の考えが多い。
でも、中学受験は大変だ。
小学生のうちから膨大な勉強をしなければいけない。
夜遅くまで塾に通い、必死に勉強しなければいけない。
遊ぶ時間も返上して勉強しなければいけない。
私も大学受験の時はそうしたが、それを小学生がやらなければいけないのである。
過酷である。
子供の成長に影響を与えるほどである。
そう考えると、本当に中学受験が必要なのか検討する必要がある。
中学受験をする多くの理由が、将来の可能性を広げたいというもの。
親の意思だ。
今時点では特に明確な夢があるわけではないが、いい学校に行くことで将来何かやりたいことができた時の可能性を広げたいというわけだ。
この理由、わからなくはない。
確かにその通りな面もあるだろう。
それが親心というものだろう。
しかし、この曖昧な動機が一番危険である。
中学受験は過酷である。
精神的にきつくなった時、なぜこれをやらなければいけないのかという問いにぶつかる。
そこがあいまいだと、精神崩壊しかねない。
また、偏差値の高い学校にいっても、その子供の可能性が広がるとは限らない。
むしろ狭めてしまうことすらある。
夢を探す時間や、夢にまい進する時間を、受験勉強が奪ってしまっているのである。
自分で考える時間がもてないのだ。
親に言われたとおりに塾に行く。
塾で言われたとおりに学習をする。
そのことに大半の時間を費やす。
だが、塾は一生面倒みてはくれない。
中学受験が終われば、はいさよーならだ。
あとは自分でがんばってねだ。
そんなやつに自分の人生をゆだねてはいけない。
子供は好きなことをすべきだ。
少なくとも小学生のうちはそうすべきだ。
友達とサッカーがしたいならすればいい。
ゲームがしたいならすればいい。
バーベキューに行きたいなら行けばいい。
ぼーっとしたいならすればいい。
宿題を放棄したいなら放棄すればいい。
テレビを見たいなら見ればいい。
ユーチューブをみたいなら見ればいい。
もちろん親として色々な経験を子供にさせてあげるのは大事なことだ。
でも、中学受験はあまりにも多くの時間を奪いすぎる。
ほかのことをする時間が全く取れなくなる。
そう考えると、本当にそこに突き進むべきなのかをしっかりと考えた方がいい。
周りがそうしているから、ではなく、自分の頭で考えよう。
子供が自ら中学受験をしたいというのであればそうすればいいが、多くの場合親が子供にさせているのである。
子供の反応をしっかりとみて、方向転換すべき時を見極めることも大切である。
#中学受験