内向型人間の時代がやってくる
現代は、外向型人間が得をしがちな社会である。
とある本によると、実は人口全体の4分の1は内向型人間らしいが、内向型人間はまじめで控えめな人が多いため、肩身の狭い思いをしている。
かくいう私も典型的な内向型人間である。
学生時代などは友達も少なく、とにかく目立たずにやり過ごそうとしていた。
大学時代にはサークルにも入らず、仲のいいクラスメートも特にできず、何とか単位を取って卒業した。これといった思い出もないままに。
社会人になってからも、人づきあいは苦手だ。
飲み会も苦手。
ランチも基本一人。
雑談も苦手だし、嫌い。
そんな感じのまま来ている。
一時期はこんな性格を変えようともがいてみたが、持って生まれた性格というのはそう簡単には変えられない。
もがけばもがくほど苦しくなり、結局やめた。
でも、時代は動いている。
これからは、内向型こそが活躍できる時代が来ると信じている。
なぜなら、デジタル化の時代が急到来しているからだ。
直接的に人とコミュニケ―ションを取ることが苦手でも、デジタルツールを使えば簡単にコミュできる。
むしろ、内向型人間の方が、この手のテクノロジーには強かったりするので、テクノロジー時代にはコミュニケーション能力は高くなる。
逆に、対人的なコミュニケーションは得意だがテクノロジーに疎い外向型人間は、コミュニケーション能力が低いといわれる時代が来る。
これからのデジタル時代、内向型人間はその性格を変える必要はない。
むしろ、その特性を長所として伸ばすことで活躍できる時代が来る。
そんなことを考えながら、これから内向型人間はどのように生きていくべきかを綴っていきたい。
最近、内向型関係の書籍がたくさん発行されているが、基本的には「内向型でも大丈夫」「ありのままでいいんだよ」というトーンが多いように感じている。
それはそれで大事なことだと思うが、私は内向型人間のための防御策ではなく、攻撃的戦略を考えていきたいと思う。
デジタル時代において、デジタル時代だからこそ、内向型人間はどのような戦略を取り、人生を切り開いていくか。そんな攻めの戦略を考えていきたいと思う。
こうした思いが、私のような内向型人間の同志に響けば、これ幸いである。
それでは、はじめよう。